[P-164-B] Web Scrapingによる口コミ情報を用いた神奈川県の薬局評価分析と薬局機能との関連性
【目的】
近年、インターネットやソーシャルメディアの普及に伴い、利用者自身がサービスに対する評価をクチコミという形で直接Web上に発信するケースが増えている。本研究では、利用者が薬局を評価する際に着目する内容を分析し、それらの評価と薬局機能等の関連性について解析した。
【方法】
2024年4月に、Google マップから神奈川県内3,126薬局(保険薬局の75.2%)の概要及びクチコミの情報を抽出した。薬局機能は、関東信越厚生局で公開している施設基準届出状況及び神奈川県で公開している薬局機能情報提供制度に基づく情報を用いた。薬局評価の中央値3.4以上の薬局を高評価群とし、クチコミメッセージのテキストには、テキストマイニングにより特徴表現抽出を行った。
【結果】
クチコミ評価を有する店舗数は3,078件(98.5%)で、投稿の書き込みを有する店舗は2,710件(86.7%)、総投稿数は13,416件であった。テキストマイニング解析において、指標値60以上の特徴表現として、高評価群では「駐車場-広い・品揃え-良い・感じ-良い」、低評価群では「対応-悪い・待ち時間-長い・時間-かかる」が抽出された。薬局機能とクチコミ評価の関係としては、地域支援体制加算及び特定薬剤管理指導加算2の届出有無による評価の有意な差は認められなかった。一方、かかりつけ薬剤師指導料及びかかりつけ薬剤師包括管理料、在宅患者調剤加算については届出がある薬局の方が利用者の評価が有意に低かった。
【考察】
クチコミ情報の分析より、薬局での「対応」は、高評価にも低評価にも影響していた。さらに、在庫やアクセスの利便性は高評価、待ち時間の長さは低評価につながることが示唆された。一方、地域医療への貢献度を評価する指標と利用者の評価には乖離が見られた。本研究はWeb上に投稿された評価及びクチコミを用いていることから、かかりつけ薬剤師、在宅医療などのサービス利用者が投稿者に少ない可能性が考えられた。
近年、インターネットやソーシャルメディアの普及に伴い、利用者自身がサービスに対する評価をクチコミという形で直接Web上に発信するケースが増えている。本研究では、利用者が薬局を評価する際に着目する内容を分析し、それらの評価と薬局機能等の関連性について解析した。
【方法】
2024年4月に、Google マップから神奈川県内3,126薬局(保険薬局の75.2%)の概要及びクチコミの情報を抽出した。薬局機能は、関東信越厚生局で公開している施設基準届出状況及び神奈川県で公開している薬局機能情報提供制度に基づく情報を用いた。薬局評価の中央値3.4以上の薬局を高評価群とし、クチコミメッセージのテキストには、テキストマイニングにより特徴表現抽出を行った。
【結果】
クチコミ評価を有する店舗数は3,078件(98.5%)で、投稿の書き込みを有する店舗は2,710件(86.7%)、総投稿数は13,416件であった。テキストマイニング解析において、指標値60以上の特徴表現として、高評価群では「駐車場-広い・品揃え-良い・感じ-良い」、低評価群では「対応-悪い・待ち時間-長い・時間-かかる」が抽出された。薬局機能とクチコミ評価の関係としては、地域支援体制加算及び特定薬剤管理指導加算2の届出有無による評価の有意な差は認められなかった。一方、かかりつけ薬剤師指導料及びかかりつけ薬剤師包括管理料、在宅患者調剤加算については届出がある薬局の方が利用者の評価が有意に低かった。
【考察】
クチコミ情報の分析より、薬局での「対応」は、高評価にも低評価にも影響していた。さらに、在庫やアクセスの利便性は高評価、待ち時間の長さは低評価につながることが示唆された。一方、地域医療への貢献度を評価する指標と利用者の評価には乖離が見られた。本研究はWeb上に投稿された評価及びクチコミを用いていることから、かかりつけ薬剤師、在宅医療などのサービス利用者が投稿者に少ない可能性が考えられた。