[SY13-2] 患者の心に寄り添える薬局薬剤師を養成することを目的とした、認知行動療法のエッセンスを用いた研修プログラムの構築
薬局薬剤師は医療機関を受診した患者が保険処方箋を交付された場合、帰宅までに最後に出会う医療従事者である。そのような患者が薬局に来局する時には、健康の喪失による悲しみや仕事・家族・自分の将来に対する不安で頭が一杯になっていることがある、あるいは医師や他の医療従事者に疑問を聞きそびれた不甲斐なさや聞いても十分答えてもらえなかった怒りなどを持ち込んでくることもあり、薬局薬剤師は患者の疑問や不安を解消できる最後の砦となる。
このような患者の悩みやネガティブな感情を受け止め、解決・解消を図るスキルの1つとして認知行動療法(CBT)が役立つと演者らは考えている。
演者らは、薬剤師が患者と良好な関係を構築した上で、CBTのエッセンスを用いて患者の考えや気分の変化を探り問題の解決を図りながら、適宜服薬指導を挟み込むこと(CBT的アプローチ;以下、CBT-A)で、悩みを抱えた患者が問題を整理・解決できたり、服薬に難色を示していた患者が服薬に前向きになったりすることを経験している。このような経験を踏まえて、CBT-Aが服薬支援に有用であることを確信し、薬局薬剤師を対象として、CBT-Aを用いた患者支援のための研修プログラムを構築した。
本研修プログラムの特徴として、①用いる事例は全て薬に纏わる事例とする、②認知や感情といったみえない部分についての理解を深めるために漫画を導入する、③視覚的に理解するために動画を活用する、④講義→実践→振り返りという流れで進み、参加者によるディスカッションや、実際の相談事例を基にしたロールプレイを多用した参加型とする、などがある。
具体的な構成としては、CBT-Aの実施のために重要な、患者との関係づくりのためのコミュニケーションスキルの習得も盛り込み、『CBTの概要』、『基本的なコミュニケーションのおさらい』、『患者との関係づくり』、『考えと気分の切り分け』、『考え方のクセ』、『適応的思考のみつけ方』などのパートに分けて構築した。
このような患者の悩みやネガティブな感情を受け止め、解決・解消を図るスキルの1つとして認知行動療法(CBT)が役立つと演者らは考えている。
演者らは、薬剤師が患者と良好な関係を構築した上で、CBTのエッセンスを用いて患者の考えや気分の変化を探り問題の解決を図りながら、適宜服薬指導を挟み込むこと(CBT的アプローチ;以下、CBT-A)で、悩みを抱えた患者が問題を整理・解決できたり、服薬に難色を示していた患者が服薬に前向きになったりすることを経験している。このような経験を踏まえて、CBT-Aが服薬支援に有用であることを確信し、薬局薬剤師を対象として、CBT-Aを用いた患者支援のための研修プログラムを構築した。
本研修プログラムの特徴として、①用いる事例は全て薬に纏わる事例とする、②認知や感情といったみえない部分についての理解を深めるために漫画を導入する、③視覚的に理解するために動画を活用する、④講義→実践→振り返りという流れで進み、参加者によるディスカッションや、実際の相談事例を基にしたロールプレイを多用した参加型とする、などがある。
具体的な構成としては、CBT-Aの実施のために重要な、患者との関係づくりのためのコミュニケーションスキルの習得も盛り込み、『CBTの概要』、『基本的なコミュニケーションのおさらい』、『患者との関係づくり』、『考えと気分の切り分け』、『考え方のクセ』、『適応的思考のみつけ方』などのパートに分けて構築した。