[SY4-1] 安全な薬物療法を続けるための対人業務
薬局薬剤師は患者にとって、薬物治療について気軽に相談することができる存在である。そして、ここ数年、薬剤師にはより一層の対人業務が求められている。服薬コンプライアンスが低い患者は、副作用が心配で服薬を避けていたり、薬の服用方法や使用方法が正しくないために、効果が十分に得られないケースも見られる。薬剤師は、患者が安全かつ適切に薬を服用することを最優先に考えるべきだと考える。
患者が「安全」に薬物治療を受けるためには、添付文書からの処方監査だけでなく、患者個別の処方監査や副作用のモニタリングが必要になる。患者の背景や生活習慣、相互作用などで薬の血中濃度は変化する。血中濃度が上昇すると副作用リスクは高くなるので、処方監査時には患者個別に用法・用量を評価する必要がある。また、「安心」して服用してもらうためには、患者自身に副作用について理解してもらうことも必要だ。どのような副作用が起きる可能性があるのか、また、その時の対応についても理解してもらったほうが良い。副作用のモニタリングを行う際に、「副作用機序別分類」という副作用を発生機序に分類して考える方法論がある。機序別に分類して考えると服薬期間にあわせた副作用の確認、副作用発生時にどのように対応すればよいかということが判断できるようになる。
しかし、服薬指導時の副作用確認では、待ち時間等への配慮から短時間で実施せざるを得ない場合が多く、薬剤師のバイアスをかけた副作用症状確認、また、訴えがあった症状の適切な評価ができるかというと少し厳しく、副作用症状の見逃しにつながる可能性が考えられる。我々は、症状を調剤前のタイミングでヒアリングシートを使用し聞き取り、服薬指導までの時間で、副作用機序別分類を使用し、評価するプログラムを考えて実施した。実施した結果、薬剤師より、「患者とのコミュニケーション」「服薬指導」「副作用の発見・アドバイス」「薬歴内容」「効果確認」といった項目において充実に寄与していると回答を得た。
薬剤師の対人業務とは、患者に安全に安心して薬を使用してもらい、「元気になってもらう」こと。そのために薬剤師が必要なことは、患者背景を聞き取るためのコミュニケーション、そして、薬の薬物動態や作用機序などの特徴を捉えることだと考える。
患者が「安全」に薬物治療を受けるためには、添付文書からの処方監査だけでなく、患者個別の処方監査や副作用のモニタリングが必要になる。患者の背景や生活習慣、相互作用などで薬の血中濃度は変化する。血中濃度が上昇すると副作用リスクは高くなるので、処方監査時には患者個別に用法・用量を評価する必要がある。また、「安心」して服用してもらうためには、患者自身に副作用について理解してもらうことも必要だ。どのような副作用が起きる可能性があるのか、また、その時の対応についても理解してもらったほうが良い。副作用のモニタリングを行う際に、「副作用機序別分類」という副作用を発生機序に分類して考える方法論がある。機序別に分類して考えると服薬期間にあわせた副作用の確認、副作用発生時にどのように対応すればよいかということが判断できるようになる。
しかし、服薬指導時の副作用確認では、待ち時間等への配慮から短時間で実施せざるを得ない場合が多く、薬剤師のバイアスをかけた副作用症状確認、また、訴えがあった症状の適切な評価ができるかというと少し厳しく、副作用症状の見逃しにつながる可能性が考えられる。我々は、症状を調剤前のタイミングでヒアリングシートを使用し聞き取り、服薬指導までの時間で、副作用機序別分類を使用し、評価するプログラムを考えて実施した。実施した結果、薬剤師より、「患者とのコミュニケーション」「服薬指導」「副作用の発見・アドバイス」「薬歴内容」「効果確認」といった項目において充実に寄与していると回答を得た。
薬剤師の対人業務とは、患者に安全に安心して薬を使用してもらい、「元気になってもらう」こと。そのために薬剤師が必要なことは、患者背景を聞き取るためのコミュニケーション、そして、薬の薬物動態や作用機序などの特徴を捉えることだと考える。