シンポジウム4
「薬局・薬剤師の対人業務とは？」

[SY4-2] 医療資源としての薬局パートナーの役割

^○吉野 奈美 (有限会社はらから まえはら調剤薬局 統括マネージャー 薬局パートナー 登録販売者)

　薬局の果たす役割は大きく変わっている。
地域顧客の健康寿命に関わり、薬局が健康に関わる拠点と認知されるように向かっていかなければならない

　薬剤師は現在でも、かかりつけ薬剤師、在宅医療の対応、休日・夜間対応など行っているが、
外来の服用期間中のフォローなどにも取り組むよう求められている。薬剤師が本質的な役割を果たすには、薬剤師の考える時間を確保することが必須となる。薬局パートナー（非薬剤師）として、何が出来るのか、どうすれば薬剤師と薬局パートナーが協働することができるか、時間確保に向けての取り組みは試行錯誤を繰り返し現在の形となっている。

　薬剤師が対人業務を行うのと同時に、私たちも薬局のスタッフとして、薬剤師とは違う視点の中から、また、薬剤師と協働し顧客に接する中から、地域顧客の薬局に対する価値観を変える事ができると考えている。
ひとりひとりが医療に携わる人材としての自覚を持ち行動する事で、顧客の信頼を得、地域医療を支える存在になり得る。

　薬局パートナーが関わる業務は、調剤室での対物業務や管理業務、対人業務である多職種との連携、OTCでの顧客へのアプローチなど多岐に渡る。
　個人の能力を最大限に引き出し活かすことで「薬剤師の本来あるべき姿」「薬局の本来あるべき姿」に向けて取り組んでいる。