第18回日本薬局学会学術総会

講演情報

シンポジウム

シンポジウム6
「高齢者施設における薬剤師の本質的業務を考える」

2024年11月2日(土) 15:30 〜 17:00 第5会場 (3階 313+314)

座長:小林 輝信(合同会社SparkleRelation 代表) 古田 智裕(株式会社ノムラ薬局 代表取締役)

共催:一般社団法人 全国薬剤師・在宅療養支援連絡会(J-HOP)

[SY6-1] 住宅型有料老人ホームにおける在宅訪問薬剤管理指導の実践

佐々木 健 (メディプレイス365訪問薬局 管理薬剤師)

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 メディプレイス365訪問薬局は、東京都港区に位置するホスピタルケア白金高輪の入居者に対して在宅訪問薬剤管理指導を行っています。同施設はたまちホームクリニックと提携し、がん性疼痛管理、PCAポンプ管理、人工呼吸器管理、中心静脈栄養管理、気管切開管理、喀痰吸引、褥瘡処置、在宅酸素療法管理、胃瘻交換、尿道バルーン管理、血糖・インスリン管理、経管栄養管理、ストーマ管理、各種ドレーン管理に対応できる高度な医療体制を整えています。

 薬局は医薬品や衛生材料を届け、施設の看護師に説明し、患者本人や看護師から問題点や要望をヒアリングして対応しています。また、訪問医と施設看護師、薬局スタッフとの間でLINEグループを作成し、時間外でも問い合わせ可能な環境を整えています。

 入居者の状態はさまざまで、一人で出歩ける患者からパーキンソン病で寝たきりの患者、末期がんの患者まで多岐にわたります。薬の管理方法も個々の状況に応じて最適化され、一包化した薬をカレンダーにセットする、ケースにセットする、PTPのままお渡しするなど、個々の患者に最適な服薬管理を提供しています。

 これらの取り組みにより、メディプレイス365訪問薬局は、入居者の健康と生活の質を向上させるための包括的なサポートを実現しています。