第18回日本薬局学会学術総会

講演情報

シンポジウム

シンポジウム6
「高齢者施設における薬剤師の本質的業務を考える」

2024年11月2日(土) 15:30 〜 17:00 第5会場 (3階 313+314)

座長:小林 輝信(合同会社SparkleRelation 代表) 古田 智裕(株式会社ノムラ薬局 代表取締役)

共催:一般社団法人 全国薬剤師・在宅療養支援連絡会(J-HOP)

[SY6-2] 施設在宅患者へのアフターフォロー強化による多職種連携

奥田 佳苗1, 2 (1.スギ薬局 在宅調剤センター半田店 薬剤師 兼株式会社CoMediCs 営業部 薬局運営サポート課 薬剤師, 2.株式会社CoMediCs 営業部 薬局運営サポート課)

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 薬局薬剤師には対人業務の充実が求められており、ポリファーマシー改善・処方適正化は取り組むべき課題である。そして、在宅・施設訪問診療に同行する薬剤師の役割に期待されている。施設在宅においては、多職種で密に連携する機会も多く薬剤提案もしやすいが、個人宅在宅患者と異なり、施設在宅患者の訪問診療は限られた診療時間の中で多くの患者の診察が行われるという特徴があり、様々な取り組みを行っている。その中でも特に力を入れているのが、薬局薬剤師による施設在宅患者のアフターフォローである。在宅調剤センターという、在宅に特化した薬局形態を生かし、訪問診療同行1週間後にアフターフォロー訪問を実施し、多職種に向けて情報共有を密接に行なっている。前回処方変更のあった薬物治療のアセスメント及び次週処方時の処方検討事項を中心に報告をしている。こうした情報共有により、訪問診療医から薬局薬剤師のアフターフォローに信頼をいただいている。施設看護師はアフターフォロー訪問により薬剤師とコミュニケーションの機会が増え、相互に相談しやすい関係が構築された。
 本シンポジウムでは、症例を交えて在宅調剤センター半田店における多職種連携の取り組みを紹介し、加えて、高齢施設患者における薬局薬剤師の対人業務にご参考になれば幸いである。