[SY8-1] 認知症研修認定薬剤師制度の新時代の取り組み
日本薬局学会認知症研修認定制度は2015年の「新オレンジプラン」の制定をきっかけに創設した。これからは専門性を持ち地域で活躍できる薬剤師が求められ、その育成が急務と考えた。このような背景のもと認知症領域で活躍する薬剤師の研修に取り組んだ。創設から約10年経過し認定制度を運営する中で、時代の変化を敏感に取り入れながらワークショップのコンテンツ作成を企画委員、実行委員にて行った。当学会認定制度も新型コロナウィルス感染の影響を大きく受け2020年の一年間の休止を乗り越え2021年からは完全WEBワークショップとしてリニューアルした。現在は、2023年6月成立の「認知症基本法」の内容を反映しつつ更なるレベルアップに努めている。今後は、認定制度の骨格となる、ワークショップとeラーニングを充実しつつ多くの薬剤師に認知される取り組みとして認定取得とは別にすぐにでも役に立つ対応力を身に着ける研修を2024年8月にスタートさせた。薬剤師が地域にて認知症領域で貢献できるにはまだまだ多くの課題がある。その課題をひとつずつ解決しながら認知症の人を取り巻くステークホルダーとともに地域で求められる薬剤師の育成を続ける。