The 21st Annual Meeting of the Protein Science Society of Japan

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Poster Session

[2P-2] Poster 2 (2P-38ー2P-88)

Thu. Jun 17, 2021 2:45 PM - 4:45 PM Poster 2

[2P-54*] NMR analysis of interaction between intrinsically disordered Mint3 and FIH-1

Ryo Maeda1, Satoru Nagatoishi2, Kouhei Tsumoto2,3, Katsumi Matsuzaki1, Masaru Hoshino1 (1.Grad. Sch. and Fac. of Pharm. Sci., Kyoto Univ., 2.Inst. of Med. Sci., Univ. of Tokyo, 3.Sch. of Eng., Univ. of Tokyo)

低酸素ストレス応答に関わる転写因子として、Hypoxia Inducible Factor-1 (HIF-1) が知られ ている。同タンパク質は、酸素存在下において Factor Inhibiting HIF-1 (FIH-1) により活性を 抑制されている。一方、マクロファージやがん細胞などの一部の細胞では通常の酸素濃度に おいても HIF-1 が活発に働いているが、その分子機構は長らく不明であった。しかし、近年 FIH-1 と結合して HIF-1 の活性を促進するタンパク質として Munc18-1 interacting protein 3 (Mint3) が見いだされた。本研究では Mint3 と FIH-1 の相互作用の詳細な分子機構を明らかにするために、Mint3 の N 末端フラグメント (Mint3NT) の高分解能 NMR 解析を行った。まず、Mint3NT の NMR ス ペクトルにおいて、1H の化学シフト値が 7.5 - 8.5 ppm の領域に局在していることが分かっ た。このことから、Mint3NT は高度に変性していることが示唆された。また、15N-標識 Mint3NT に対して非標識 FIH-1 を添加したところ、特定のピークにおいて強度が減弱する ことが分かった。相互作用に伴うピーク強度変化を残基番号に対してプロットしたところ、 かなり広い範囲におよぶことが明らかとなった。これらの領域を中心として、Mint3NT が FIH-1 に張り付くように相互作用しているのではないかと考えている。