[2P-2] Poster 2 (2P-38ー2P-88)

[2P-67*] Self-assembling supramolecular complexes of protein nanobuilding blocks with a trimeric lectin

^○Haruka Kaigawa¹, Hiroaki Tateno², Ryoichi Arai^1,3 (1.Dept. of Appl. Biol., Fac. of Textile Sci. and Technol., Shinshu Univ., 2.Cell. and Molecul. Biothech. Res. Inst., AIST, 3.Dept. of Biomol. Innov., Inst. for Biomed. Sci., Shinshu Univ.)

近年、当研究室では、二量体新規人工蛋白質WA20とT4ファージfibritin由来の三量体形成ドメインfoldonを融合し(WA20-foldon)、WA20を辺、foldonを頂点とした樽型6量体や正四面体型12量体などの自己組織化超分子複合体を形成する蛋白質ナノブロック(Protein Nanobuilding Block: PN-Block)を開発してきた (Kobayashi et al., JACS, 2015)。しかし、有用な機能を持つPN-Blockの創出は以前からの課題であった。そこで、本研究では機能性PN-Blockの開発を目的とし、PN-Blockの機能性構成要素として三量体レクチンであるRalstonia solanacearum lectin (RSL)を採用した。レクチンは糖結合蛋白質であり、ほぼ全ての生物に存在している。レクチンを利用したバイオマーカーの検出などの応用も期待されているが、レクチンの中には糖鎖への結合親和性が低いものも少なくない。また、多くのレクチンは、多量体化による多価結合効果により親和性を向上させており、多量体を形成するPN-Blockと相性が良く、組み合わせることでさらなる結合親和性の向上が期待できる。そこで、WA20とRSLを融合したレクチンナノブロックWA20-RSLを設計構築した。サイズ排除クロマトグラフィー-多角光散乱法や小角X線散乱の結果、WA20-RSLは6の倍数量体の6量体、12量体、18量体の複合体を形成していることが示唆された。WA20-RSLの糖結合能の評価については現在検討中である。