第21回日本蛋白質科学会年会

講演情報

シンポジウム

[S] 蛋白質科学が社会へ与えるインパクト:AMED-BINDSから次のステージへ

2021年6月16日(水) 09:45 〜 12:15 チャンネル1

オーガナイザー:津本 浩平(東京大学)、中村 春木(大阪大学)

共催:AMED-BINDS

10:50 〜 11:10

[S-5] 酵素反応を指標としたウイルスのデジタル検出技術の開発

渡邉 力也 (理化学研究所 開拓研究本部)

昨今、新規コロナウイルス(SARS-CoV-2)の世界的な流行に伴い、汎用的な感染診断法の確立が急務とされている。従来の感染診断では、ウイルス由来のRNAをRT-PCRなどで増幅し検出する方法が主流であったが、それらは一般的に、増幅に数時間かかることや増幅に起因するエラーがあることにより、大量の検体を高効率かつ高精度に解析・診断することが極めて困難な状況にあった。この問題点を解決すべく、私たちは、最近、従来の酵素反応の1分子計測技術を発展・応用し、SARS-CoV-2由来のRNAを“非増幅”・“高感度”・“短時間”で解析できる新規技術を確立した。本演題ではその進捗・将来展望について紹介する予定である。