第21回日本蛋白質科学会年会

講演情報

ワークショップ

[WS3] 蛋白質科学会アーカイブWS:蛋白質を多角的に捉えるNMR新技術

2021年6月16日(水) 18:00 〜 20:30 チャンネル3

オーガナイザー:森本 大智(京都大学)、松田 知己(大阪大学)

19:15 〜 19:39

[WS3-04] 固体NMRによる微生物型ロドプシンの光誘起構造変化の検出

川村 出 (横国大・院・理工)

固体NMR分光法はマジック角回転法(MAS)などの高分解能技術によって膜タンパク質の構造解析に有効である。微生物型ロドプシン群は7回膜貫通型ヘリックス構造と発色団としてオールトランス型レチナールを共通して持つが、近年、新しい機能を持つロドプシンが続々と発見され、その構造と機能の関係に益々注目が集まっている。本発表では、レチナールの光異性化反応に注目したIn-situ光照射固体NMRによる光中間体の計測、光誘起水素/重水素交換の部位特異的な検出について紹介する。[1]. A. Shigeta et al., (2018) Phys. Chem. Chem. Phys. 20, 8450-8455. [2] Y. Makino et al., (2018) Biophys. J. 115, 72-83. [3] A. Naito et al., (2019) Biophys. Rev. 11, 167-181.