緩和・支持・心のケア 合同学術大会2020

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カンファレンス

[C_54] 緩和ケアに同意文書は必要か

座長:池永 昌之(淀川キリスト教病院 緩和医療内科),關本 翌子(国立がん研究センター東病院 看護部)

池永 昌之 利益相反1~10:該当なし
關本 翌子 利益相反1~10:該当なし

緩和ケアの分野では、Emergencyへの対応、医療用麻薬を含む症状緩和のための薬剤使用、鎮静、DNARなど、患者や家族に説明が必要な場面が多くあります。文書同意は患者が同意したという事実を証明する客観的証拠としての意味を持ち、医療安全上のメリットがあるかもしれません。「同意」の有効要件という観点から重要なのは、医師による十分な説明がなされていること、患者が十分に理解し、決定において自己の考えを表明していることと考えます。十分にプロセスを踏まないまま、同意文書ありきで話が進む場合、事務的な対応という印象を与えるばかりか、そんなはずではなかったということにもなり得ます。文書同意の意義について、緩和ケアの複雑な場面を想定し、緩和医療科、精神腫瘍科、看護師の立場からご紹介頂き、参加者全体でディスカッションができればと考えます。