○吉田 健史 (近畿大学病院がんセンター緩和ケアセンター・腫瘍内科兼務)
セッション情報
シンポジウム
[S_10] がん患者の呼吸困難~疾患関連呼吸困難と治療関連呼吸困難の違いとピットフォール~
座長:山口 崇(甲南医療センター 緩和ケア内科),林 ゑり子(藤沢湘南台病院 看護部)
山口 崇 利益相反1~10:該当なし
林 ゑり子 利益相反1~10:該当なし
呼吸困難はがん患者において頻度が高く、QOL低下をもたらす苦痛症状である。がん患者の呼吸困難の原因は原疾患に関連するものに限らず、呼吸器感染症の合併や治療関連肺障害によるものも原因となり、必ずしも終末期だけで問題となるものではない。特に、近年は免疫チェックポイント阻害薬に伴うirAEとしての肺障害(間質性肺炎)も呼吸困難の原因として新たに考慮しなければならない項目として加わっている。特に、irAEは遅発性に発症することもあり、緩和ケアセッティングでも治療可能な原因の一つとして見流さないようにすることが重要である。このセッションでは、がん治療専門家にも知っておいてほしい呼吸困難に対する“症状緩和治療”に関するエビデンスと今後の研究の展望と緩和ケア専門家にも知っておいてほしい治療関連肺障害のオーバービューを共有したい。
○山口 崇 (甲南医療センター)
○森 雅紀 (聖隷三方原病院 緩和支持治療科)
○渡邊 紘章, 浅井 泰行, 小田切 拓也 (小牧市民病院 緩和ケア科)