緩和・支持・心のケア 合同学術大会2020

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シンポジウム

[S_26] がんゲノム医療の技術革新からもたらされた遺伝子情報に混乱する現場での対応

座長:村上 好恵(東邦大学 看護学部がん看護学研究室),佐伯 俊昭(埼玉医科大学国際医療センター 乳腺腫瘍科)

村上 好恵 利益相反1~10:該当なし
佐伯 俊昭 利益相反1~10:利益相反開示事項9(大鵬薬品工業株式会社、エーザイ株式会社)、左記以外は該当なし

第3期がん対策推進基本計画において、「がんゲノム医療」の推進が掲げられ、臨床現場では施設の準備とともに患者や家族への具体的な対応が求められています。「がん遺伝子パネル検査」は、標準治療の終了後にさらなる治療の可能性を求めて行うことを目的とした検査であるため、患者や家族の期待は大きいものの、現時点では遺伝子変異が見つかる割合も、変異が見つかって実施された治療薬から効果が得られる割合も数パーセントであり、期待と現実との直面に対する精神的支援は喫緊の課題です。さらに、遺伝性腫瘍の遺伝子変異が見つかる可能性もあり、このような複雑多岐に渡る状況への現場での対応について議論を深め、新たながん医療戦略に対して全国One Teamで取り組む足がかりにしたいです。

鈴木 美慧1, 大川 恵1,4, 山内 英子1,2, 山中 美智子1,3 (1.学校法人聖路加国際大学聖路加国際病院遺伝診療部, 2.学校法人聖路加国際大学聖路加国際病院ブレストセンター, 3.学校法人聖路加国際大学聖路加国際病院女性総合診療部, 4.学校法人聖路加国際大学聖路加国際病院看護部)