サイエンスキャッスル2014

講演情報

【関西大会】サイエンスキャッスル in Kansai

口頭発表②

2014年12月23日(火) 13:30 〜 15:50 口頭発表特別講演エリア (1F)

14:00 〜 14:10

[KS14] Chemical Ecology of the Brassicaceae Plants

大阪府立住吉高等学校

鈴木悠太, 伊藤悠揮, 阿部正浩, 田部瑞貴 (大阪府立住吉高等学校 サイエンス部)

受付番号:100066

分野:生物
私達は、アブラナ科植物が持つイソチオシアネート(ITC)という物質に興味を持ち、アブラナ科植物とITCの関係から、アブラナ科植物の生存戦略について研究した。実験の結果、発芽直後や、病気に感染した後、天敵に食害を受けた後などにITC濃度が上昇していることや、種の存続に重要な器官である種子と花芽では多くのITCが生成されていることが分かった。また、アブラナ科植物最大の天敵であるモンシロチョウの幼虫は、ITC含量が少ない葉を選んで食べていることが分かった。これらから、アブラナ科植物はITCを用いて天敵を忌避し身を守っていると結論付けた。これからは、ITCを通した生態系全体についても研究していきたい。