サイエンスキャッスル2014

講演情報

【東京大会】サイエンスキャッスル in Tokyo

口頭発表①

2014年12月20日(土) 10:00 〜 12:00 口頭発表会場 (6F 会議室C)

10:10 〜 10:20

[TK49] 植物はなぜ酸性ホスファターゼを分泌するのか

山梨県立韮崎高等学校

岡本和泉 (山梨県立韮崎高等学校 生物研究部2年)

受付番号:100067

分野:生物
韮崎市の甘利山では、近年レンゲツツジ群落が減少し問題になった。その原因として植物の根が分泌する酸性ホスファターゼ(APaseと略)という酵素が関係していると考えた。そこでルーピン(Lupinus albus)を試料とし、本当に根がAPaseを分泌しているか、最適pHなど6つの実験から次の結果を得た。APaseを根全体から分泌していて、酸性状態で活性が高く、根がAPaseを分泌するのはリン酸が欠乏している時であった。その酵素活性は時間とともに増え長時間維持されるので、リン酸回収量が増加し生存に適していると思われる。またルーピンのAPaseは、Kmが3mMで基質との親和性は緩やかと考えられる。