10:00 〜 12:00
[TK_P06] ワイラー法によるフタロシアニンの合成の検討
立教池袋高等学校
受付番号:100103
分野:化学
フタロシアニンは光触媒性や不溶性などの特異な性質を示す青緑色の機能色素であり、新幹線の青色部位や、CD-ROMの裏面などに使用される、生活にも密接する物質である。本研究は昨年度まで本校の生徒が行っていた研究の継続研究である。その方法では、実際にはフタロシアニンが合成できていなかったことが判明したため、なぜ合成できないのか知るために、条件を限定して実験を行った。フタロシアニンの合成には至らなかったが、尿素とCu2+、および溶媒のTEOAとCu+による錯体の生成によって反応が阻害されていることが示唆された。現在は試薬の配分や触媒を変更することを検討している。