[100102] 石川に再びアユが生息する可能性と魚道設置の取り組み
Keywords:生物
ポスターのみ
本研究は石川にアユが生息していないことがきっかけで始まり,2014年下流の約10㎞区間でアユの遡上障害となる構造物について把握した。今年度は,遡上障害を取り除いた場合の生息の可能性について仮説を立て,大阪府富田林土木事務所の協力の下,魚道を設置して実証実験に挑戦した。設置したパイプ魚道にはいくつかの問題が発生したが,減速装置を追加するなど改良を繰り返し,アユが遡上できるパイプ魚道が完成した。しかし,アユの主な遡上は増水時に見られたため,魚道の利用については調査ができなかった。今回の取り組みから,アユが持続的に遊泳できる流速や遡上のタイミングと経路など,次の挑戦に役立つ情報を得ることができた。