[100103] 富田林市のゲンジボタルを回復させるには
キーワード:生物
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本研究は2013年「かつて本校周辺でホタルが乱舞していた」と聞いたことから始まり,1940年代以降の富田林市のゲンジボタルの変遷を明らかにし,2014年絶滅寸前のゲンジボタルの生息地を発見した。今回は,富田林市のゲンジボタルを回復させるために,生息に必要な環境要因を明らかにすることを目的とした。生息地と非生息地の物理的・生物的環境を比較することによって,必要条件の抽出を試みた。水質は,非生息地でも生息条件を満たしていると考えられた。ゲンジボタルはえさのカワニナに依存していた。非生息地でカワニナが生息しない理由のひとつとして,増水時に固着できる礫や避難する障害物が少ないことが考えられた。