[2-3] 口頭発表（午前の部）

[O-4] シャジクモによる炭酸ストｒンチウムの吸着について～除染活動への応用を目指して～

菅野 諒, 紺野 波瑠 (福島成蹊高等学校 自然科学部)

学校近くの水田から土を採取し、純水の中に入れておいといたら準絶滅危惧種のシャジクモが発生した。埼玉大学の浅枝隆先生の論文の中にイトシャジクモの体表面にカルシウムイオンを吸着するとの記述を発見しカルシウムイオンと同じアルカリ土類金属も吸着するのではないかと考えて研究を開始した。SrCl₂水溶液0.01mol/L（ハイポネックス0.1%）、CaCl₂水溶液0.01mol/L(ハイポネックス0.1%を含む）で白い物質が付着した。その白い物質が何かを調べるために東京大学理学部の高橋嘉夫先生に協力をお願いし、X線吸収分光を使って調べた結果、付着した白い物質は炭酸ストロンチウムということがわかった。