サイエンスキャッスル2016

講演情報

九州大会~環境研究の育つ土壌づくり~

[1-2] 口頭発表(午後の部)

2016年12月11日(日) 13:00 〜 14:30 メインホール (3階もやいホール)

13:45 〜 14:00

[O-10] 南日本における港のアリの地域間比較-外来アリのモニタリング

藤田 祥帆, 佐々木 菜緒, 柿元 絹生 (池田学園池田中学・高等学校 SSH課題研究生物班Team ANT)

キーワード:港、外来アリ、優占種、ハニーベイトトラップ、種構成の類似度

九州北部,九州本土南部,大隅諸島,トカラ列島,奄美群島,琉球諸島の45港から4亜科25属62種のアリが採集された.
採集された62種のうち,22種(35.5%)が外来アリであった.外来アリのキイロハダカリは日本本土初記録(2012年,枕崎港)となった.
最も港への出現頻度の高かったアリは在来アリのクロヒメアリ(40港.88.9%)で,全ハニーベイト(1350個)への出現頻度によって推定された最優占種もクロヒメアリ(456個,33.7%)であった.  九州北部~琉球諸島の6つの調査域間の種構成の類似度(NSC)は,九州本土南部と大隅諸島間,奄美群島と琉球諸島間で,それぞれ0.85と最も高かった.