[P-12] 富士山麓のササラダニ群集の多様性評価Ⅰ
Keywords:ササラダニ、コドラート
富士山の生物多様性を明らかにするため,富士北麓の土壌中の動物調査を実施した。調査地点をスバルライン沿い道路から1m~60m離れた7地点設置し,一定量の土壌コドラートを採取し,ツルグレン装置にかけ抽出し,双眼鏡実体顕微鏡で観察した。今回は道からの距離で密度,多様性,類似性がどう変化するか考察を行った。調査の結果,最も個体数が多かったのは30m地点で108種類7317個体であったが,多様度は60m地点が最も高かった。これは,1m地点は道と近いため人為的影響が大きく,60m地点は富士山の自然がそのまま現れていると考えられる。また,全体的には富士北麓地域の多様性は非常に豊かであることが分かった。