サイエンスキャッスル2016

Presentation information

関西大会~高大連携で加速する研究の芽生え~

[3-1] 口頭発表(午前の部)

Fri. Dec 23, 2016 10:20 AM - 11:50 AM マリアンホール (マリアンホール)

10:35 AM - 10:50 AM

[O-2] 兵庫県の加古川水系の水害の原因を探り住民を守る

戸田 亮河, 村上 智, 田中 朱音, 石井 紗智, 神崎 直哉, 岸本 大輝, 津田 晟俊, 福田 俊介, 藤原 宏馬, 村上 凱星, 笹倉 瑠那 (兵庫県立西脇高等学校 地学部マグマ班)

Keywords:カルデラ、マグマ活動、断層、走向傾斜、包有岩片、波状累帯構造

平成26年度からの継続研究で、(1)カルデラ北限の位置にさまざまな見解がある、(2)カルデラ形成後のマグマ活動が明らかでない、の課題があった。今回、西脇市に東西方向とそれに直交する断層群が安山岩の貫入岩体を伴ってのびており、東西方向の断層群を境に岩石や凝灰岩の走向傾斜が異なることを明らかにし、カルデラ北限が西脇市黒田庄町にあることを示した。白亜紀にカルデラ底の安山岩を巻き込んで流紋岩マグマが活動し、古第三紀にカルデラの北側に安山岩マグマが上昇した。兵庫県北部が相対的に隆起し、西脇市付近が侵食されてカルデラ底が露出した。その後、カルデラ内の凝灰岩に安山岩マグマが貫入して加古川をせき止めた