サイエンスキャッスル2016

講演情報

関東大会~未来の実になる研究開発~

[4-2] 口頭発表(午後の部)

2016年12月24日(土) 13:30 〜 15:00 メイン会場 (4階TEPIAホール)

14:30 〜 14:45

[O-11] 植物が酸性ホスファターゼを分泌する環境のシグナルは何か

小尾 英廣, 向山 夏音 (山梨県立韮崎高等学校 生物研究部)

キーワード:LASAP2、有機リン酸、無機リン酸

農業は大切な産業であるが、一方で様々な課題を抱えている。その1つが土壌環境である。私たちは植物が無機リン酸吸収のために分泌する酵素〝酸性ホスファターゼ(LASAP2)″に注目し、植物がどのように土壌に適応するのか研究を行ってきた。特にLASAP2を分泌する環境のシグナルについて調べた。無機リン酸欠乏環境下で分泌量が増加し、それに伴いLASAP2-mRNAの合成が盛んに行われることがわかった。さらに、実際に分解する有機リン酸環境下で同様の実験を行ったところ、無機リン酸欠乏に比べ応答を示さなかった。LASAP2遺伝子が有機リン酸下で活性化しているか、RT-PCRを用いて現在解析を進めている。