サイエンスキャッスル2016

Presentation information

関東大会~未来の実になる研究開発~

[4-8] ポスター発表(午後の部)

Sat. Dec 24, 2016 3:00 PM - 3:40 PM エキシビションホール (3階エキシビションホール)

[P-36] アフリカツメガエル初期発生における培養液の卵内侵入

柳澤 祐太 (横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校)

Keywords:アフリカツメガエル、発生

近年、iPS細胞やES細胞から様々な器官を分化させる研究が注目され、医療への応用が期待されている。発生・器官分化の研究には、アフリカツメガエルとスタインバーグ液(SL液)がよく用いられる。しかし、正常に発生しない卵が多く、実験の効率が悪いという問題点がある。そこで、実験効率を上げるため、SL液の濃度が卵に与える影響を調べ、正常に発生する卵を増やすことを試みた。その結果、高濃度SL液ほど卵内に侵入する量が多く、卵黄膜と卵の間の体積を増加させ、卵の正常発生も阻害した。これは卵内よりも高濃度であるSL液の受動輸送でないと示唆される。よって、アフリカツメガエルの卵の培養には低濃度SL液が適している。