[P-9] 透明骨格標本の作成技法の検討及び骨格変異の研究
透明骨格標本とは、タンパク質を分解することで筋組織を透明化し、軟骨と硬骨をそれぞれ染色した標本である。これには製作に時間がかかることや、軟骨染色がうまくいかないなど課題が残されている。本研究では、透明化において優良な技法を発見した。また、透明骨格標本の利点を生かした研究として、山形大学理学部の後藤亮研究員からサンプル提供を受け、庄内町の長者沼で採集された、尾の屈曲変異が多数見られるモツゴ(コイ目コイ科モツゴ属 Pseudorasbora parva)の骨格変異の観察を行った。また、計4回のサンプリングで、変異体の数の推移や水質の調査を行い、変異の解明を試みた。