[P-3] 荒尾干潟に生息するアナジャコ(Upogebia major)の成長と巣穴
キーワード:アナジャコ、巣穴、樹脂型、生活史
本研究のアナジャコは潮間帯の中潮帯に生息している身近な生物であり、興味を持った。堀上捕獲による成育状況調査と樹脂を流し込んで巣穴調査を行った。 1,成長状況調査では、荒尾干潟内における、本年定着世代の個体群の移入と成長、および越年個体群の成長を確認できた。 2,巣穴樹脂型の調査では、荒尾干潟の巣穴(59cm~108cm)は、東京湾(207.9cmKinosita,k2002)や藤前干潟(約3.0m)のものと比べてとても短いことがわかった。 3,大型個体巣穴は基本的にY字状で、堆積物内で複雑な迷路状になっていることを確認できた。 4,共生生物3種と干潟全体のベントス多種類も確認できた。