サイエンスキャッスル2016

講演情報

九州大会~環境研究の育つ土壌づくり~

[1-2] 口頭発表(午後の部)

2016年12月11日(日) 13:00 〜 14:30 メインホール (3階もやいホール)

14:15 〜 14:30

[O-12] レンズがつくる副実像の研究「写像公式化に成功」

柳田 悠太朗, 小山 結実, 前田 裕成, 宮城 あすか, 堂上 結衣, 成松 紀佳, 小佐井 彩花 (熊本県立宇土高等学校 科学部物理班)

キーワード:レンズ、副実像、ゴースト、写像公式、単眼

1つの凸レンズに本来の実像の他に2つの実像が出現することを先輩らが発見し、副実像と名付けた。先行研究はなく、前方の副実像は1回、後方は2回の反射で結像することを突き止めている。我々の研究により、副実像は他のゴーストと異なり、魚眼現象によって生ずる特別なゴーストで、その副実像と被写体が重なると心霊写真のような現象が再現できることがわかった。また、行列を用いた光線追跡の手法により、両凸・平凸レンズにおける副実像の位置を決める公式全てを導出することにも成功した。さらに、昆虫の単眼に出現する副実像の撮影に成功し、太陽など明るい光源であれば光源が広角にあっても太陽の副実像を認識できる可能性が高まった。