[3-6] ポスター発表（奇数）

[P-35] 富田林市のゲンジボタルの増殖の取り組み

谷口 雄哉³, 西村 勇人³, 山村 直大³, 濱本 拓歩³, 池田 芽衣美³ (1.大阪府立富田林高等学校 科学部 魚類班, 2.大阪府立富田林高等学校 科学部 ホバークラフト班, 3.大阪府立富田林高等学校 科学部 ホタル班)

キーワード：ゲンジボタル、南河内、環境保全

富田林市内のゲンジボタルは水質が改善したにもかかわらず，戻ってこない。そこで，ゲンジボタルを回復させる方法について研究を行った。ビオトープに幼虫を放し，その後を観察した。幼虫はすべて雨の日に上陸して，土中で蛹になった。土はある程度水を含むと，非常に柔らかくなることがわかった。河川につくった「砂底」と「巨礫底」の実験区にえさのカワニナを放流し，行動を追跡した。増水後「砂底」ではすべて流されたが，「巨礫底」では約半数を確認できた。蛹化するための柔らかい土，えさのカワニナが定着するための巨礫などは重要な生息条件であり，河川の護岸や複雑さの喪失はゲンジボタルの回復にブレーキをかけていると考えられる。