サイエンスキャッスル2016

講演情報

関東大会~未来の実になる研究開発~

[4-7] ポスター発表(午前の部)

2016年12月24日(土) 10:50 〜 11:30 エキシビションホール (3階エキシビションホール)

[P-41] 麹菌の成長及びアミラーゼにおける光応答

境 美晴 (横浜サイエンスフロンティア高等学校 自然科学部)

麹菌は和食において欠かせない存在であり、アミラーゼなどの酵素を分泌することで味噌や醤油、清酒などの製造において重要なはたらきをする。先行研究より、麹菌の成長・分生子形成に光応答が認められていることから、麹菌のアミラーゼ分泌にも光応答があると仮説を立てた。本研究の目的は麹菌が最も多くアミラーゼを分泌する光条件の探究である。赤色光、緑色光、青色光、白色光、完全遮光という5つの光条件で麹菌を培養し、4日培養後のα‐アミラーゼ活性、糖化量を比較した。その結果、赤色光においてα‐アミラーゼ活性の値と糖化量が他の条件よりも大きかったことから、麹菌が最も多くアミラーゼを分泌する光条件は赤色光と考えられる。