[P-49] クマムシの種による乾眠耐性の違いと蘇生条件
キーワード:クマムシ、乾眠耐性、蘇生条件
オニクマムシとチョウメイムシを採集して乾眠時の形状と耐性の違いを比較し、細胞内タンパク質組成の差を電気泳動で確認した。また、夏場に蘇生率が大幅に低下することから、温度条件による蘇生率の変化を実験で調べた。その結果、耐性の強さはオニクマムシ>チョウメイムシであり、オニクマムシの方が乾眠時の含水量が少ないが、抗凝集性タンパク質であるLEAPやHSPの種類は多かった。また、乾眠導入時か蘇生時に30℃以上になると蘇生時間が長くなり蘇生率が低下した。クマムシの種による耐性の差は含水量と耐性タンパク質が要因となっており、乾眠導入時か蘇生時に30℃以上になると耐性タンパク質の働きが低下することがわかった。