サイエンスキャッスル2016

講演情報

関西大会~高大連携で加速する研究の芽生え~

[3-7] ポスター発表(偶数)

2016年12月23日(金) 14:50 〜 15:30 第二体育館 (第二体育館)

[P-50] ナベブタムシの成長に伴う呼吸方法の変化に関する研究

梶浦 可菜, 村上 玉実 (愛媛県立今治西高等学校 生物部 ナベブタムシ班)

キーワード:ナベブタムシ、水生昆虫、呼吸方法

ナベブタムシは清流に棲む体長約10mmの円盤型の水生昆虫で、数県で絶滅危惧種に指定されている。その各成長段階の幼虫と成虫について気門部と体表面を電子顕微鏡で撮影し、その構造の変化を比較した。また、幼虫と成虫の体表面にワセリンを塗布して気門や皮膚を外界から遮断し、活動性や反応の変化を観察した。その結果、4齢幼虫から気門の構造が変化し、5齢成虫で水生昆虫特有の気門が完成することがわかった。気門がある腹側にワセリンを塗った成虫は活動が低下したが、幼虫は影響を受けなかった。両側に塗ると幼虫、成虫とも活動が低下した。ナベブタムシは成長段階に伴い、呼吸方法が皮膚呼吸から気門呼吸に変化することがわかった。