サイエンスキャッスル2016

講演情報

九州大会~環境研究の育つ土壌づくり~

[1-7] ポスター発表(奇数)

2016年12月11日(日) 11:50 〜 12:30 ポスター/ブース会場 (2階フロア)

[P-15] 水生昆虫の飛翔前体温上昇行動

辻 優人, 森山 海路 (熊本県立東稜高等学校 生物部)

キーワード:体温

上陸させた水生昆虫の表面温度をサーモグラフィーカメラで測定し、飛翔するまでの体温変化を調べた。トビイロゲンゴロウの飛翔開始時体温は平均37.1±2.6℃、コガタノゲンゴロウ34.9±1.4℃、マツモムシ32.5±1.5℃、ハイイロゲンゴロウ♀30.0±1.7℃、♂28.4±2.1℃で、どの種類も飛翔前に体温を上げていた。ゲンゴロウ類は飛ぶ前の数分間「ブー」・「ジー」などの振動音を出した。胸部の飛翔筋による体温上昇行動だと思われる。音が出てもしばらくは体温上昇せず、体が乾くと急速に上昇し飛翔した。陸上昆虫と違い、まず体を乾かすことが必要であることがわかった。