[P-67] カケガワザクラの起源を探るⅡ
本校周辺にはカケガワザクラというサクラが咲いている。形質鑑定からカンヒザクラとヤマザクラの自然交配によって生じたとされているが、遺伝的に成立は解明されていない。昨年3月から、サクラの遺伝子解析を行った先行研究を参考にして方法を検討し、SS遺伝子DNAの電気泳動分析からカケガワザクラの起源も突き止められると考えて研究を始めている。昨年の研究結果からカケガワザクラはカンヒザクラを片親にもつ可能性があり、カケガワザクラと同一起源のサクラが存在する可能性が出てきた。今年は新たに類似形質を持つ6種のサクラ比較、系統解析を行った。この結果、カケガワザクラと同品種はこの中に存在しないことを確認した。