[P-70] クマムシの高塩分濃度耐性について
クマムシは、とても過酷な環境の中でも生き延びることが出来るため、不死身の生物と言われている。その様々な能力のうち、高い塩分濃度の水中でも生き延びることができる塩眠に興味を持ち、実験を行った。塩化ナトリウム水溶液に浸けておく時間と水溶液の濃度を決め、浸けた後のクマムシの生存率とその様子を調べた。浸けておく時間によってはそれなりに高い塩分濃度でも生存できることが確認できた。また、塩眠に入ったクマムシの体の周りに透明な膜を観察することができた。これは、塩分によって体が周囲の膜を残してしぼんでしまったためだと考えられた。このように体をしぼませてしまうことが、耐性能力に関係している可能性が考えられた。