[P-109] 小学生による有馬温泉金泉由来高度好熱菌AK-2の研究
好熱菌は生命の起源に近い生物と考えられ、生物の基本原理を理解する上で非常に重要である。また、そのタンパク質は耐熱性で化学的に安定であることから、応用面でも有用である。私たちはこれまでに、有馬温泉の金泉から75℃以上で増殖する3種の好熱菌(AK-1、AK-2、AK-3)の単離に成功した。16SrRNA遺伝子による系統解析の結果、すべてThermus thermophilusの近縁種であることが判明した。しかし、それぞれの好熱菌ではプレート上でのコロニーの形や色に違いが見られ、これらの好熱菌が有馬温泉特有の性質をもっている可能性が考えられる。本研究では、AK-2に着目し、さらなる研究を行った。