サイエンスキャッスル2017

講演情報

関西大会

[WS4] ポスター発表 奇数

2017年12月23日(土) 14:00 〜 14:50 ポスターエリア (B1F第二体育館)

14:00 〜 14:50

[P-15] 石川におけるカワニナの生息条件と生息環境改善の取組

間嶋 晃一, 輿石 美優, 小川 力也 (大阪府立富田林高等学校 科学部 ホタル班)

キーワード:ゲンジボタル,カワニナ,生息条件,保全,環境再生,水環境

1970年代までの石川 (富田林市内) に生息していたゲンジボタル, そのエサであるカワニナ類の研究や再生に取り組んできた。石川の河川敷でカワニナ類 (チリメンカワニナ) が生息する水路を発見し, そこで定期的にカワニナ類の生息密度や体サイズなどを調査した。7月に確認した約1200個体/m2のカワニナ類は, 台風後の8月には約1/3に減少したが, 1か月後の9月には元の生息密度に回復し, 小型の個体が多く認められた。このことから増水に流されなかった個体が増殖し元の密度に回復したことがわかり, これまで提唱してきた「カワニナ類の再生には固着・避難できる底質が重要」という仮説がより明確になった。