[ES205] ポスター発表 偶数

[P-134] 色素の不思議～ニンジンに含まれるカロテンを調べる～

^○李欣宇 (東海大学付属浦安高等学校中等部)

キーワード：ニンジン、βカロテン、クロマトグラフィー、分光光度法、抽出

＜概要＞
ニンジン（Daucus carota subsp. sativus）中に含まれるβ－カロテン色素の定性分析実験を行った。ニンジンの色は、見た目はオレンジでも、分析すると黄色やだいだい色をした色素があることがわかった。また、クロマトグラフィー法、分光光度計を用いた機器分析法など色素を分析する方法も知ることができた。今後は、ニンジン以外でも調べたい。

＜考察・展望＞
ニンジンに含まれるオレンジ色素は薄層クロマトグラフィーのスポットの位置や色、分光光度計による吸光度曲線からβ－カロテンであることが予想できた。β－カロテンの吸収ピークはベンゼン、ヘキサンの2種類の抽出溶媒ともにほぼ同じ値を示していた。メタノール抽出液の吸光度曲線は異なる形を示したことから、色素の抽出割合が低いか色素が壊れたことが考えられる。抽出後のニンジン本体の色抜けの違いも興味を持っている。今後詳しく調べていきたい。