[P-14] 伝統野菜「姫路若菜」の植物工場での栽培に向けた調査
キーワード:伝統野菜、姫路若菜、植物工場、養液栽培、地産地消、アブラナ属
<概要>
伝統野菜「姫路若菜」が、現在、ほとんど出荷されていない原因は、高温に弱く夏期に栽培できないからであると考えた。「地産地消」で安心安全な野菜を供給するには、本種を植物工場によって周年栽培できないかと考え、基礎的な栽培データを調査した。その結果、25℃の定温で養液栽培すれば、40日程度で収穫できることが分かった。また、一般的なウレタンを用いる播種では、播種深さが発芽率に大きく影響することが分かった
伝統野菜「姫路若菜」が、現在、ほとんど出荷されていない原因は、高温に弱く夏期に栽培できないからであると考えた。「地産地消」で安心安全な野菜を供給するには、本種を植物工場によって周年栽培できないかと考え、基礎的な栽培データを調査した。その結果、25℃の定温で養液栽培すれば、40日程度で収穫できることが分かった。また、一般的なウレタンを用いる播種では、播種深さが発芽率に大きく影響することが分かった
<考察・展望>
栽培に向かない7~8月においても、25℃に保つと、蛍光灯でも40日程度で十分に収穫できた。比較のために、7~8月に野外でプランターに土耕栽培したもののうち、7月に播種したものはその後30日経っても数cm程度の苗以上に生育せず、やがて枯死した。また、同時期、比較のため室内(日中の土壌温度30℃程度)でプランター土耕栽培していた苗は葉が委縮し、やがて枯死した。このため、本種を周年栽培するには25℃程度の温度に保つことが必要であると考えられた。
栽培に向かない7~8月においても、25℃に保つと、蛍光灯でも40日程度で十分に収穫できた。比較のために、7~8月に野外でプランターに土耕栽培したもののうち、7月に播種したものはその後30日経っても数cm程度の苗以上に生育せず、やがて枯死した。また、同時期、比較のため室内(日中の土壌温度30℃程度)でプランター土耕栽培していた苗は葉が委縮し、やがて枯死した。このため、本種を周年栽培するには25℃程度の温度に保つことが必要であると考えられた。