[P-41] 石川におけるチリメンカワニナの生き残り戦略
Keywords:ホタル、カワニナ
<概要>
昨年の調査で石川から分岐する水路にチリメンカワニナが高密度で生息していることがわかった。それは増水で激減したが、約1ヶ月で元の密度に回復した。そこでチリメンカワニナの生息密度の回復のしくみについて明らかにするため、石川の人工的な細流である水路にて、定期的にチリメンカワニナの生息密度、成長、成熟、増殖、移動などについて調査した。6月の増水後、チリメンカワニナの生息密度は非常に高くなっており、多くの稚貝が認められた。7月の増水後は、上流への移動が確認された。このことから、チリメンカワニナの生息密度は増水によって流下し低下するが、生き残った一部が増殖することで回復することがわかった。また、増水をきっかけに上流へ移動する習性をもつと考えられる。
昨年の調査で石川から分岐する水路にチリメンカワニナが高密度で生息していることがわかった。それは増水で激減したが、約1ヶ月で元の密度に回復した。そこでチリメンカワニナの生息密度の回復のしくみについて明らかにするため、石川の人工的な細流である水路にて、定期的にチリメンカワニナの生息密度、成長、成熟、増殖、移動などについて調査した。6月の増水後、チリメンカワニナの生息密度は非常に高くなっており、多くの稚貝が認められた。7月の増水後は、上流への移動が確認された。このことから、チリメンカワニナの生息密度は増水によって流下し低下するが、生き残った一部が増殖することで回復することがわかった。また、増水をきっかけに上流へ移動する習性をもつと考えられる。
<考察・展望>
昨年の調査から西日本豪雨による増水(7月上旬)の直後は生息密度が減少したと考えられるが、7月20日の調査では生息密度が非常に高くなっており稚貝が多く生息していた。このことから、チリメンカワニナは増水によって流下し生息密度が低下するが、生き残った一部が増殖することで生息密度を回復させることがわかった。また、増水の前後の各地点の生息密度の変化から、主に稚貝は増水をきっかけに上流へ移動する習性をもつと考えられる。
また、現在の石川は、主に砂底で、増水時の流下の影響でチリメンカワニナは生息しにくいと考えられる。今回調査した細流のような環境を増やすことがチリメンカワニナの増殖につながると考えられるため、このような環境を石川本流に増やしチリメンカワニナが生息できる場所を増やしていきたいと考えている。
昨年の調査から西日本豪雨による増水(7月上旬)の直後は生息密度が減少したと考えられるが、7月20日の調査では生息密度が非常に高くなっており稚貝が多く生息していた。このことから、チリメンカワニナは増水によって流下し生息密度が低下するが、生き残った一部が増殖することで生息密度を回復させることがわかった。また、増水の前後の各地点の生息密度の変化から、主に稚貝は増水をきっかけに上流へ移動する習性をもつと考えられる。
また、現在の石川は、主に砂底で、増水時の流下の影響でチリメンカワニナは生息しにくいと考えられる。今回調査した細流のような環境を増やすことがチリメンカワニナの増殖につながると考えられるため、このような環境を石川本流に増やしチリメンカワニナが生息できる場所を増やしていきたいと考えている。