[WS103] ポスター発表 奇数

[P-65] センチュウのにおいへの反応と遺伝子の関係

^○松井雛, 小川千尋 (常翔学園高等学校 生物ゼミ)

キーワード：センチュウ、匂い

＜概要＞
センチュウは特定の匂いによる性質があり、私たちはその性質を利用し、多くのセンチュウが好む匂いを調べた。まず、センチュウが好むと言われているブタノールを使い適度な稀釈率を調べたところ、稀釈率は1/1000倍に薄めるのが一番実験に適していることがわかった。次に新鮮な果物の汁で実験を行ったところ、どれも好まれなかった。次に実験2で使用した果物を一週間放置させたものの汁で実験を行ったところ、どれも好まれた。一週間放置させたものが好まれた原因を大腸菌が発生したためだと考えて、加熱殺菌したもので実験を行ったところ好まれることがわかり、大腸菌が発生したわけではない事がわかった。次に一週間置いている間に醗酵が起こり、エタノールが発生していたのではないかと考えて、エタノールで実験を行ったところ好まれないことがわかった。

＜考察・展望＞
センチュウはさまざまな匂いを嗅ぎ分けて寄っていく。腐ったリンゴの汁の中にある何か熱に強い代謝物に対して吸引されるのがわかった。その特性がDNAの損傷によって変わるのか、変異を与えたセンチュウを用いて変化を調べたい。それらをまとめて、食べ物の痛み具合や病気を特定することへの応用につなげたい。