[P-4] 外来種のカラドジョウが在来種のドジョウに及ぼす影響
キーワード:ドジョウ、外来種
<概要>
ドジョウは、身近な魚類の一種である。しかし、2018年準絶滅危惧種に指定された。ドジョウがその数を減らした原因としては、水質の汚染、水田の整備、外来種による影響が挙げられている。我々は、特に外来種による影響を知るために、埼玉県内のドジョウとカラドジョウの生息調査を実施した。また、両種の行動パターンを観察することで、カラドジョウがドジョウに及ぼす影響を明らかにする取り組みに着手した。
ドジョウは、身近な魚類の一種である。しかし、2018年準絶滅危惧種に指定された。ドジョウがその数を減らした原因としては、水質の汚染、水田の整備、外来種による影響が挙げられている。我々は、特に外来種による影響を知るために、埼玉県内のドジョウとカラドジョウの生息調査を実施した。また、両種の行動パターンを観察することで、カラドジョウがドジョウに及ぼす影響を明らかにする取り組みに着手した。
<考察・展望>
ドジョウとカラドジョウの分布調査については、嵐山町で両種が採集できなかった。原因は、水田の整備が進み両種の生息には適さないためであろう。しかし、皮肉にも水田の整備が小川町以北へのカラドジョウの侵入を阻止しているようである。また、両種の行動パターンについてカラドジョウが餌に敏感な理由として、ドジョウに比べ触覚が発達している点を挙げることができる。住処をめぐる競争については、再試験の必要性を感じる。
ドジョウとカラドジョウの分布調査については、嵐山町で両種が採集できなかった。原因は、水田の整備が進み両種の生息には適さないためであろう。しかし、皮肉にも水田の整備が小川町以北へのカラドジョウの侵入を阻止しているようである。また、両種の行動パターンについてカラドジョウが餌に敏感な理由として、ドジョウに比べ触覚が発達している点を挙げることができる。住処をめぐる競争については、再試験の必要性を感じる。