SCIENCE CASTLE2018

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関西大会 » ポスター発表・奇数

[WS103] ポスター発表 奇数

Sun. Dec 23, 2018 10:30 AM - 11:20 AM ポスター/ブースエリア (体育館)

[P-71] ホバークラフトを効率よく浮かせるには

福永大地 (大阪府立富田林高等学校 科学部 ホバークラフト班)

Keywords:ホバークラフト、ブリム、差圧

<概要>
昨年度までの浮上装置は、浮上力を高めるために外側に大きさを広げていったが、それではホバークラフトの浮上装置を設置するのにたくさんのスペースを必要とする。そのため、少ないスペースで浮上することができるようにしたいと考えた。

浮上装置を内側につけて、空気を出す穴の大きさによる浮上力の違いを調べた。穴の大きさは3種類で、浮上装置に送風機で一定の空気を送り浮上力を調べた。浮上しているかの確認はばねばかりで地面と平行に引いて調べた。また、U字管を使い各浮上装置にかかる圧力の測定もした。

結果として、浮上装置の穴の大きさが最も小さいものは浮上力を得ることができなかったが、穴を1段階広げたものだと浮上力が上がった。また、最も穴が大きいものは1段階狭めたものと変わらなかった。圧力を測定した結果、最も幅の小さいものは圧力がほとんどかかっていなかった。

実験から、浮上装置の穴は小さすぎると浮上装置が機能せず、大きすぎると意味がないことが分かった。また、最も穴が小さいものにはほとんど圧力がかかっていなかったことから、装置を浮上させるだけの空気を出すことができないということが分かった。

今後は浮上装置を小さくすることにより、より小さなスペースに浮上装置を設置することができるようになる。それにより、建物の下等の限られたスペースに浮上装置を設置して建物を浮かし、地震の揺れから建物を守れるようになることが期待できる。
<考察・展望>
穴の大きさが最も小さいものは浮上力を得ることができなかった。また、空気がブリム部分に流れ出していないことが分かった。

穴の大きさを1段階広げたもの・最も大きいものは最も小さいものよりも浮上力が上がったが、この2つには違いが無かった。これにより、穴の大きさは大きくしすぎても意味が無いことが分かった。また、この2つはブリム部分に空気が流れ出していることが分かった。この結果から、浮上させるためには空気がブリム部分に流れ出すことができるだけの穴の大きさが必要だと分かった。