[O-11] ハリガネムシのライフサイクルの解明を目指して
Keywords:ハリガネムシ、寄生虫、中間宿主、終宿主、河川生態系
<概要>
年間を通してのハリガネムシの採集や宿主昆虫のトラップによる捕獲、雌雄の認識方法などを調べる実験を行なった。その結果、ハリガネムシが出現する季節や、雌雄認識方法が化学物質によることなどが判明した。また現在、研究室での各種実験を可能にするために、ハリガネムシを人工的に宿主へ寄生させて飼育する実験を行なっている。
年間を通してのハリガネムシの採集や宿主昆虫のトラップによる捕獲、雌雄の認識方法などを調べる実験を行なった。その結果、ハリガネムシが出現する季節や、雌雄認識方法が化学物質によることなどが判明した。また現在、研究室での各種実験を可能にするために、ハリガネムシを人工的に宿主へ寄生させて飼育する実験を行なっている。
<考察・展望>
雌が何らかの化学物質を発し、雄がそれを感知しているのではないかと考えている。
装置の水深が深く、カマドウマのジャンプ力で脱出できなかったために死亡したと推測される。死亡したカマドウマのうち2匹の体内から発見されたハリガネムシは小型で未成熟であり、死亡原因とは考えにくい。また、ハリガネムシが最も多く捕獲された時期に未成年であることから、ハリガネムシはカマドウマと共に2年以上かけて成熟する可能性が示唆された。以上から、宿主昆虫の生態に合わせて成長すると考えている。
雌が何らかの化学物質を発し、雄がそれを感知しているのではないかと考えている。
装置の水深が深く、カマドウマのジャンプ力で脱出できなかったために死亡したと推測される。死亡したカマドウマのうち2匹の体内から発見されたハリガネムシは小型で未成熟であり、死亡原因とは考えにくい。また、ハリガネムシが最も多く捕獲された時期に未成年であることから、ハリガネムシはカマドウマと共に2年以上かけて成熟する可能性が示唆された。以上から、宿主昆虫の生態に合わせて成長すると考えている。