[ES104] ポスター発表 偶数

[P-28] エサ木材の変化がヤマトシロアリの摂食量に与える影響

^○日向貴輝 (横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 自然科学部)

キーワード：ヤマトシロアリ、シロアリ防除、木材保存

＜概要＞
腸内微生物はシロアリの木質バイオマス分解に密接に関わっている。そこで、ヤマトシロアリにおいて、与えるエサを変えると腸内微生物がそのエサの消化に適応するまでの間、摂食量が落ちると仮説を立てた。ヤマトシロアリのエサを変えたときの、摂食量への影響を調査することを本研究の目的とし、スギとヒノキの角材を用いて、エサを変えた場合と変えなかった場合を比較するため、木材の残量から摂食量を計測した。

＜考察・展望＞
実験期間が終了して仮説が証明されれば、摂食量の減り幅によっては、薬剤を使用せず、環境に与える負荷の小さい、新たな防除方法としての有用性が示される。その後は、他の木材の間で変化させた場合の摂食量への影響を調査しようと考えている。仮に、多くの木材間で、エサを変えると摂食量が減少させることが実証されれば、規格外の木材や低品質の木材を利用する新たな方法としても有用性が示される。