[P-29] 麹菌の成長抑制による差異の探求
キーワード:麹菌、成長抑制、菌糸
<概要>
麹菌は同一の培地上に複数のコロニーがあるとき、麹菌が向かい合っている側の菌糸の成長が他個体と接する前から抑制されること、成長抑制は培地の糖濃度や障害物、および栄養条件には左右されないことが分かっている。そこで、麹菌の成長抑制が麹菌自身へ及ぼす影響の探求を本研究の目的とした。麹菌自身への影響として、菌糸の形態の変化、成長量の変化、糖化量の変化のそれぞれに着目した。
麹菌は同一の培地上に複数のコロニーがあるとき、麹菌が向かい合っている側の菌糸の成長が他個体と接する前から抑制されること、成長抑制は培地の糖濃度や障害物、および栄養条件には左右されないことが分かっている。そこで、麹菌の成長抑制が麹菌自身へ及ぼす影響の探求を本研究の目的とした。麹菌自身への影響として、菌糸の形態の変化、成長量の変化、糖化量の変化のそれぞれに着目した。
<考察・展望>
今回、成長量の変化が、2点植菌時に成長抑制方向でのみ認められたため、麹菌の成長抑制は、成長抑制方向以外に影響を及ぼさないと考えられる。しかし、2点植菌時の非成長抑制方向と1点植菌時の成長方向の成長量に微量な差があったため、それらの成長量の計測間隔を短くすることで、差の細分化を行うことを今後の展望とした。また、現在、糖化量の変化が2点植菌時でも認められるのかどうかを検証中である。
今回、成長量の変化が、2点植菌時に成長抑制方向でのみ認められたため、麹菌の成長抑制は、成長抑制方向以外に影響を及ぼさないと考えられる。しかし、2点植菌時の非成長抑制方向と1点植菌時の成長方向の成長量に微量な差があったため、それらの成長量の計測間隔を短くすることで、差の細分化を行うことを今後の展望とした。また、現在、糖化量の変化が2点植菌時でも認められるのかどうかを検証中である。