サイエンスキャッスル2018

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[WS103] ポスター発表 奇数

2018年12月23日(日) 10:30 〜 11:20 ポスター/ブースエリア (体育館)

[P-81] 高縄半島周辺の河川の主岩とナベブタムシの分布

黒瀬拓大 (愛媛県立今治西高等学校)

キーワード:ナベブタムシ、主岩、花崗岩、分布調査

<概要>
本校の先行研究で今治市内の蒼社川と頓田川では確認されているが、隣の西条市の中山川では確認できていないため、「河床岩質が花崗岩の地域に分布している。」と仮説を立てた。高縄半島周辺の13地点でナベブタムシの有無、礫と砂の大きさ、河床岩質を調査した。また、パックテストを行いアンモニアの濃度を調べた。今後は、調査範囲を広げ中山川の生育分布を細かく調べたい。また、南予や島しょ部、広島など広域にわたって調査を進めたい。
<考察・展望>
中山川にナベブタムシがいるのは、花崗岩質の支流から流れてきた個体と考えていたが、支流で花崗岩質である中之谷川では確認することができなかった。今後、調査範囲を広げ中山川の生育分布を細かく調べたい。また、水が綺麗であれば砂礫が小さくなった下流でも生息できるのではないかと考え、重信川の泉である龍沢泉と西条市内のうちぬきで調査を行ったがナベブタムシを確認することができなかった。2か所とも礫は比較的小さいのだが、シルトのような細かさでナベブタムシが適した砂礫形状ではなかったと考えられる。南予や島しょ部、広島など広域にわたって調査を行ってみたい。