[P-83] ナベブタムシの遊泳運動の効率
Keywords:ナベブタムシ、水圧センサー、水流装置、揚力、Seeeduino
<概要>
ナベブタムシは半翅目に属する肉食水生昆虫で、水面に浮上しないプラストロン呼吸を行っている。摂食時、水中で被食者を追い掛け回しているため、遊泳には運動効率のよい体の使い方があると仮説を立て、止水状態と流水状態でナベブタムシの動向を観察し、特徴ある行動、姿勢を確認することができた。今後はナベブタムシを3Dスキャンし、3Dプリンタでモデルを作成し、自作した流水装置で再現する予定である。
ナベブタムシは半翅目に属する肉食水生昆虫で、水面に浮上しないプラストロン呼吸を行っている。摂食時、水中で被食者を追い掛け回しているため、遊泳には運動効率のよい体の使い方があると仮説を立て、止水状態と流水状態でナベブタムシの動向を観察し、特徴ある行動、姿勢を確認することができた。今後はナベブタムシを3Dスキャンし、3Dプリンタでモデルを作成し、自作した流水装置で再現する予定である。
<考察・展望>
流水状態での観察で体の傾きを調節しているのは、浮きやすい性質上、水の流れと体の傾きを調節して負の揚力が生じさせ、川底に滞留していると考えられる。川上側に頭部を向ける傾向がみられるのも上記の姿勢維持のためと考えられる。また、隅に集まる習性は、流水に流されないよう体を固定するためと考えられる。今後検証実験を行う必要がある。今回の結果だけでは「ナベブタムシの遊泳には運動効率のよい体の使い方がある」とは言い切れない。今後フレームレートを上げて足の動きを調べるなど追加実験を行っていきたい。また、現在、ナベブタムシの3Dスキャンを試みている。3Dデータが完成すれば、3Dプリンタで出力し、体の角度と揚力の関係を検証したい。
流水状態での観察で体の傾きを調節しているのは、浮きやすい性質上、水の流れと体の傾きを調節して負の揚力が生じさせ、川底に滞留していると考えられる。川上側に頭部を向ける傾向がみられるのも上記の姿勢維持のためと考えられる。また、隅に集まる習性は、流水に流されないよう体を固定するためと考えられる。今後検証実験を行う必要がある。今回の結果だけでは「ナベブタムシの遊泳には運動効率のよい体の使い方がある」とは言い切れない。今後フレームレートを上げて足の動きを調べるなど追加実験を行っていきたい。また、現在、ナベブタムシの3Dスキャンを試みている。3Dデータが完成すれば、3Dプリンタで出力し、体の角度と揚力の関係を検証したい。