[P-88] 水産性植物に対するイオン種の影響
Keywords:UV-visスペクトル、オオカナダモ、イオン
<概要>
本研究では、建造物中に主に含まれている金属種の陽イオン種や土中に含まれている陰イオン種の影響を調査した。
CuCl₂とFeCl₃の溶液を各40μm、30μm、20μm、10μm、1μmずつ作り、そこにオオカナダモを加えて5日間光の下で静置し、ジメチルスルホキシドで抽出をしてからUV-visスペクトルを測定した。
UV-visスペクトルの結果から最も濃度の大きい1mMのサンプルのみで420nm付近のピークがわずかにブルーシフトしたのはクロロフィルのタンパク質構造の微小変化、もしくはクロロフィル内のMg2+の置換が起こると考えられる。
本研究では、建造物中に主に含まれている金属種の陽イオン種や土中に含まれている陰イオン種の影響を調査した。
CuCl₂とFeCl₃の溶液を各40μm、30μm、20μm、10μm、1μmずつ作り、そこにオオカナダモを加えて5日間光の下で静置し、ジメチルスルホキシドで抽出をしてからUV-visスペクトルを測定した。
UV-visスペクトルの結果から最も濃度の大きい1mMのサンプルのみで420nm付近のピークがわずかにブルーシフトしたのはクロロフィルのタンパク質構造の微小変化、もしくはクロロフィル内のMg2+の置換が起こると考えられる。
<考察・展望>
実験②から、Cu2+が高濃度で含まれる溶液で育成すると、クロロフィルのタンパク質構造の微小変化、もしくはクロロフィル内のMg2+の置換が起こることが推察される。また、サンプルに0.10mM Fe3+を添加した溶液において、420nm付近を中心に大きなピーク波形の変化が観測された。 Cu2+に比べてFe3+はタンパク質中のNやOとの親和性が大きく、 Fe3+に対して配位結合的に結合し易いため、添加したFe3+にタンパク質が配位結合して構造が大きく変化したためではないかと考えられる。
実験②から、Cu2+が高濃度で含まれる溶液で育成すると、クロロフィルのタンパク質構造の微小変化、もしくはクロロフィル内のMg2+の置換が起こることが推察される。また、サンプルに0.10mM Fe3+を添加した溶液において、420nm付近を中心に大きなピーク波形の変化が観測された。 Cu2+に比べてFe3+はタンパク質中のNやOとの親和性が大きく、 Fe3+に対して配位結合的に結合し易いため、添加したFe3+にタンパク質が配位結合して構造が大きく変化したためではないかと考えられる。