[O-7] 和歌山県の温泉水を用いたメタンハイドレート採掘技術
Keywords:メタンハイドレート、温泉
<概要>
海洋エネルギー資源であるメタンハイドレートの採掘法として、海底に温水を注入してメタンガスを回収する加熱法が知られている。この注入水として和歌山県紀伊半島の“温泉水”が有効ではないかと考え、メタンハイドレートの分解速度を測定したところ、良好な分解性能を示すことを見出した。この結果により、和歌山県沖の海底に存在するメタンハイドレートの省エネ型かつ環境にやさしい採掘技術を考案することができた。
海洋エネルギー資源であるメタンハイドレートの採掘法として、海底に温水を注入してメタンガスを回収する加熱法が知られている。この注入水として和歌山県紀伊半島の“温泉水”が有効ではないかと考え、メタンハイドレートの分解速度を測定したところ、良好な分解性能を示すことを見出した。この結果により、和歌山県沖の海底に存在するメタンハイドレートの省エネ型かつ環境にやさしい採掘技術を考案することができた。
<考察・展望>
化学的には、アルカリ性温泉水中の水酸化物イオンがMH分解を促進すると考えられる。温泉水の源泉を用いれば加温も少なくて済むため省エネ(低コスト)となり、しかも元々は地中にある温泉水を海底に注入する分には環境への影響は少ない採掘プロセスを構築できる。和歌山県紀伊半島では、椿温泉や南紀白浜温泉のように、源泉温度が80℃に及ぶアルカリ性温泉が湧出しているため、椿温泉以外の温泉水にも拡張し、採掘プロセスをデザインしていく予定である。
化学的には、アルカリ性温泉水中の水酸化物イオンがMH分解を促進すると考えられる。温泉水の源泉を用いれば加温も少なくて済むため省エネ(低コスト)となり、しかも元々は地中にある温泉水を海底に注入する分には環境への影響は少ない採掘プロセスを構築できる。和歌山県紀伊半島では、椿温泉や南紀白浜温泉のように、源泉温度が80℃に及ぶアルカリ性温泉が湧出しているため、椿温泉以外の温泉水にも拡張し、採掘プロセスをデザインしていく予定である。